親心としては、子どもが嫌な思いをしないようにとか、失敗しないようにとか、いろいろなことを考えますよね。
そんな時についやってしまううことがあります。
それは、あれこれ口出ししてしまうものです。
しかし、これは子どもの成長にとって全く良くないことです。
なぜなら、人は生きていく上で大事な力は嫌な思いをしないことでも、失敗しないことでもないからです。
そうではなくて、嫌な思いをしても気持ちを切り替えたり乗り越えたりすることができる力の方が必要です。
失敗しないのではなく、なぜ失敗したのかを考えて、成功するために何度もチャレンジできる力の方が大切なのです。
それを、「子どものために」なんて言う聞こえのいい言葉を使って、親のエゴで子どもを囲い込んでしまっては、子どもが大人になる時に本当に困ることがたくさん出てきます。
自分自身が大人になるにつれて、いいことも悪いこともたくさん経験してきていると思います。もちろん、本当に心の傷が深くついてトラウマになるような出来事まで全て経験した方が良いと言いたい訳ではないですが、ありとあらゆる経験をすることで、心は育まれていきます。
今一度「子どものため」とは、本当に子どもが大人になった時に必要なことなのかを見極めなくてはいけません。
では、どうするか。
まずは、子どもの言動や様子をしっかりと見守ってください。
口出ししたくなってもグッと堪えて見守ってください。
そうすることで、子どもがなぜ、そのような行動をするのか、どんな気持ちになっているのか、そういったことが見えてきます。