将来の夢を持つことは良いことと思われがちです。
幼稚園や小学校へ子どもが行くと、「大きくなったら」「将来の夢」のテーマでスピーチや作文を書かされることが多くなります。
そんな時に、「夢は何も・・・。」となってしまうと、親心として不安な気持ちになってしましますよね。
でも、この将来の夢ということには大きな落とし穴があります。
それは、あらゆる経験をしていない子どもが、一生を決めてしまうような夢を決めるということが難しいのです。
プロスポーツ選手やYouTuber等も子どもたちの生活の中で目にする機会があるので、それを気に入れば将来の夢と言えるでしょう。しかし、例えば校閲の仕事がしたいと子どもの頃に言う子は少ないはずです。
そもそも、そのような仕事があることすら知らない訳ですから。
校閲の仕事がしたいとなるには、おそらく学生の頃は国語の勉強が好きで、文字に触れることや、言葉の持つ力に魅了され、正しく伝えられる大事さなども感じて、校閲という仕事に巡り合うように思います。
だからこそ、小さい頃の限られた経験値で将来の夢を必ず持つ必要はないのです。
しかし、何も夢や目標がないというのも心配なのは間違いありません。
そこで、考えて欲しいのが、将来の夢ではなく、
短期間での目標を設定し、達成することです。
なぜかと言うと、子どもの頃に、小さな目標を設定して、それを実現するために、今自分がすべきことをコツコツできて、達成できるという経験が大切だからです。
小さい頃に、そのような形で目標を達成できることを経験して育つと、それが、大きな目標に変わっても、今自分がすべきことは何かと考え、それを実行に移すことができるのです。
では、実際に子どもにどんなことをさせたらと迷うと思うのですが、
どんな小さなことでも良いのです。
例えば、
靴並べをする・風呂掃除・部屋の片付け・配膳の手伝い
などです。
それを、1週間続ける。とかそれも難しそうであれば3日間とか。
そして、それを達成できたらしっかりと子どもを褒めてあげてください。
すると、それが自信になり、あらゆることにチャレンジできる心が育ちます。
このような、小さな達成感の積み重ねが本当に大切です。
だから、小さいうちから将来の夢を持たせることに固執するのではなく、子どもがより良い人生を歩めるような力を身につけられるように、今から小さな目標を設定して、それを応援してあげましょう。