正しい叱り方

本屋さんで育児書を探していると、「子どもは褒めて伸ばせ」であったり「叱ってはいけない」のようなタイトルの本をよく見かけます。

そんな情報が頭に残っているので、我が子が言うことを聞かないことで段々とイライラがたまって叱ると、

叱ってしまった・・・

と罪悪感に苛まれるという経験をした親も多いはずです。

しかし、ポイントさえしっかりと押さえれば、そのようなことは避けられます。

まず、冒頭にあったような、子どもを叱ってはいけないということですが。

もちろん叱ることがないに越したことはないですし、子育てでは褒めることはとても大事です。

しかし、叱ることなくずっと過ごしていくということは、本当に難しいことです。

ただし、ここでしっかりと理解しておく必要があるのは、

正しい叱り方をする!

と言うことです。

正しい叱り方とは、「よくなかった行動を望ましい行動となるよう促す。端的に。」

これです。

例えば、お兄ちゃんが弟の遊んでいるおもちゃを無理矢理奪って弟が泣いているとします。

そんな時に、「やめなさい!ほんとあなたは意地悪な子ね!」

なんて言ってしまったとします。

これは、絶対にダメです。

なぜならこの叱り方は、その行動がダメというより、意地悪な子!と人格を否定しています。

こんな叱り方になると、子どもは「自分は意地悪な子なんだ」と思って、余計に意地悪なことをするようになります。

では、これを正しい叱り方にすると、

「無理矢理取ったことで弟はどんな気持ちになったと思う?(嫌な気持ち)

どうすれば弟が嫌な気持ちにならずに借りることができたと思う?

(無理矢理取らなかったらよかった。)→(貸してと言えばよかった。)」

のような流れに持っていくことです。

これなら、どんな行動がよくなかったか、次にどんな行動をすれば良いかが分かります。

もちろんこんな風に話せたから次からは同じようなことが起きないなんてことはありません。

しかし、何度も粘り強く同じように関わることで、子どもの行動が必ず変わります。

変わったその瞬間を逃さず、しっかりと褒めてあげましょう。

そうして積み重ねを経て、本当に子どもの行動は変わります。

叱るタイミングは子どもが変わるチャンスのタイミングです。

正しい叱り方をマスターして、ハッピーな子育てをしましょう!