子どもに身に付けさせたい考えは平等よりも〇〇

おにぎりが6つあります。目の前には子どもが3人います。

あなたはいくつずつ分けますか?

おそらく文字をそのまま捉えて、素直に考えた人は、1人に2つずつ配ると言うと思います。

しかし、ここである条件を加えてみます。

おにぎりが6つあります。目の前には3歳、6歳、9歳の子どもがいます。

あなたはいくつずつ分けますか?

こうなると、3歳には1つ、6歳には2つ、9歳には3つと考えると思います。

さらに、ここに条件を加えます。

おにぎりが6つあります。

目の前には大食いの3歳、お腹を空かせた6歳、間食をたくさんしてお腹が空いていない9歳の子供がいます。

あなたはいくつずつ分けますか?

こうなると、3歳が2つ、6歳が3つ、9歳が1つとか他にもあらゆるパターンが考えられます。


しかし、私たちはつい物事を平等にしようと考えてしまいがちです。

それはおそらく、中学校を卒業するまでは、同じ学年の友達と過ごすことが当たり前で、割り算の勉強で等しく分けることを学び、そういった感覚が自然と身についているからです。

しかし、私たちが生活をしていく中でとても大事な考え方は、なんでも平等にしてしまう考え方ではなく、その場面の状況や、その人たちの状態などを考慮して、物事を臨機応変に考えることです。

このように、個々の年齢やそれぞれの状態に合わせて分量することが公正になります。

そして、世の中を渡り歩いていく際に、みんながより幸せになるのがこの公正の考え方だと思います。

だからこそ、自分の子供が複数人いる方や教育や保育に関わる方々には、このような考えを子供達に身につけてあげて欲しいと願います。

公正の考えを持たないままだと、兄弟で年齢差があるにも関わらず、一緒に遊んでいてもハンデをあげることを嫌がったり、平等でない状況を嫌ったりします。

それでは真の優しさや思いやりが身に付きません。

だからこそ、子供達には平等ではなく、公正の考えを伝えられるようにして欲しいと願います。